妊娠が分かったけど、何から手をつければいいの?——うちもまさにそうでした。
役所の手続き、もらえるお金、産院選び……やることが多すぎて、最初は正直パニック気味。しかも調べるほど「これ知らなかったら損してた」というものがゴロゴロ出てきます。
この記事では、江戸川区で出産を控えた我が家が実際にやったこと・調べたことをベースに、妊娠が分かってから出産後すぐまでの「やること」を時系列のチェックリストにまとめました。一つひとつの制度はそれぞれ詳しい記事にしてあるので、この記事を入口(地図)として使ってもらえればと思います。
妊娠が分かったら最初にやること
① 産院を決めて分娩予約をする
妊娠が分かったら、まずは産院選び。人気の産院は早い時期に分娩予約が埋まることもあるので、初期のうちに動いておくと安心です。里帰り出産を考えている場合は、里帰り先の産院も早めに確認しておきましょう。

無痛分娩を考えているなら、産院が東京都の助成の対象医療機関かも早めに確認しておくと安心です。
② 妊娠届を出して母子手帳・受診票をもらう
医療機関で妊娠が確定したら、お住まいの地域の健康サポートセンターで「妊娠届」を提出します。すると母子健康手帳(親子健康手帳)と、妊婦健診で使う受診票が入った「母と子の保健バッグ」がもらえます。江戸川区のどこでもらえるか・持ち物などは別記事にまとめました。

③ ぴよママ相談を受ける
江戸川区では、妊娠届と同じタイミングで保健師さんによる面談「ぴよママ相談」を受けられます。我が家は妊娠届とぴよママ相談を同じ日に1回でまとめて済ませました。どんなことを聞かれるのか、付き添うパパが知っておくといいことは別記事に書いています。

④ ぴよママギフト・妊婦のための支援給付を申請する
ぴよママ相談を受けると、「ぴよママギフト」や妊婦のための支援給付の案内がもらえます。金額や申請方法(マイナポータルでの電子申請)、申請期限などは少し細かいので、別記事で手順を追って解説しています。

なお、妊婦のための支援給付は妊娠時と出産後の2回に分けて支給されます。1回目が妊娠の届出・認定のあとで5万円、2回目は出産後に赤ちゃん1人につき5万円です。出産後の分は忘れやすいので、頭の片隅に置いておいてください。
⑤ 東京都の「赤ちゃんファースト」の全体像をつかむ
東京都には、妊娠から2歳ごろまで続く「赤ちゃんファースト」という支援があります。ギフト(ポイント)でもらう形で、単胎・第1子なら合計27万円相当以上。ただし名前が2つの意味で使われていて分かりにくいので、全体像はこちらで整理しました。

妊娠中にやっておくお金の手続き
妊婦健診は受診票で公費負担(14回+超音波4回など)
妊婦健診は健康保険が使えない自費の検査ですが、母子手帳と一緒にもらう受診票を使えば、都内の契約医療機関で公費負担を受けられます。江戸川区の場合、妊婦健康診査14回分・超音波検査4回分・子宮頸がん検診1回分の受診票が「母と子の保健バッグ」に入っています。受診票に書かれた検査以外や、医療機関の項目によっては自己負担が出る場合があります。
受診票の使い方や、里帰り出産で都外の病院にかかる場合の扱いは、別記事でくわしくまとめています。

出産育児一時金(原則50万円)の受け取り方を確認
出産時には、加入している健康保険から子ども1人につき原則50万円の「出産育児一時金」が支給されます。多くの産院では「直接支払制度」が使え、産院が一時金を直接受け取ってくれるので、窓口で払うのは「総額−50万円」の差額分だけで済みます。出産費用が50万円を下回った場合は、差額を後から受け取れます。直接支払制度が使えるかは産院によって異なるので、事前に確認しておきましょう。
なお「出産費用が無償化される」というニュースを見た方もいると思います。法律は2026年5月に成立しましたが、実際に始まるのは早くても2027〜2028年度の見込みです。今妊娠中の人の多くは、これまでどおり一時金の50万円で備えることになります。

会社への報告と産休・育休の段取り
安定期に入ったら、勤務先への報告と産休・育休の手続きを進めます。共働きなら、夫婦それぞれの会社で「いつ・どんな手続きが必要か」を早めに確認しておくとスムーズです。
このとき知っておきたいのが、産休・育休の期間は社会保険料が全額免除されるということ。しかも将来の年金は減りません。ただしボーナス分の免除には別の条件があるので、ボーナス月に育休がかかる人は要注意です。

パパの育休も検討(手取りが実質10割になる給付がある)
最近は、パパが育休を取ったときに手取りが実質10割になる「出生後休業支援給付」という制度ができました。共働き家庭にとっては見逃せない話なので、別記事で詳しく解説しています。

出産前に予習しておきたい「もらえるお金」
江戸川区でもらえるお金まとめ
出産・育児でもらえるお金は、国・東京都・江戸川区それぞれにあって、合計すると意外な金額になります。全体像をまず把握しておくと、「もらい忘れ」を防げます。

乳児養育手当(月13,000円・所得制限なし)
江戸川区には、0歳児を育てる家庭に月13,000円が支給される「乳児養育手当」があります。所得制限がないのがポイント。出産後すぐに申請するものなので、妊娠中に予習しておくと慌てません。

子ども・子育て支援金(もらうのではなく引かれるお金)
2026年4月から始まった「子ども・子育て支援金」は、もらえるお金ではなく、給料から引かれるお金です。子育て支援の財源として、健康保険料に上乗せされる形で徴収されます。いくら引かれるのかを年収別にまとめました。

不妊検査・不妊治療を受けた方は助成の確認を
妊娠までに不妊検査や治療を受けた場合、東京都の助成が使えることがあります。申請期限があるので、対象になりそうな方は早めに確認しておきましょう。

出産後すぐにやること(先に予習しておくとラク)
出産直後は、想像以上にバタバタします。しかも期限が決まっている手続きがいくつかあるので、妊娠中に流れだけつかんでおくと安心です。
出生届(生まれた日から14日以内)
いちばん最初にやる手続きです。生まれた日を含めて14日以内に、区役所などへ提出します。この出生届が起点になって、健康保険や児童手当など、あとの手続きが動き出します。最近は出生届とマイナンバーカードの申請を一体でできる様式になっています。
児童手当の認定請求
児童手当は、2024年10月から所得制限が撤廃され、高校生年代まで支給されるようになりました。年6回(偶数月)に分けて振り込まれます。出生届を出しただけでは始まらず、認定請求という申請が別に必要です。出生届と同じタイミングで済ませてしまうのがおすすめです。
018サポートの申請(東京都・月5,000円)
東京都に住む0〜18歳の子ども1人あたり、月5,000円(年6万円)がもらえる制度です。所得制限はありません。ただし、新規の対象者は申請しないともらえません。マイナンバーカードを使ってオンラインで申請できます。
期限内であればさかのぼって受け取れるので、慌てる必要はありませんが、申請そのものを忘れないようにしましょう。

赤ちゃんファースト(出産後の分)の申請
出産後、生後1〜2か月ごろに「こんにちは赤ちゃん訪問」があります。この訪問を受けたあとに申請すると、赤ちゃんファーストとして10万円相当のギフトがもらえます。2026年1月〜2027年3月に生まれた赤ちゃんは、上乗せがあって最大13万円相当になります。
このとき、妊婦のための支援給付の2回目(赤ちゃん1人につき5万円)も一緒に案内されることが多いです。
なお、赤ちゃんファーストは申請してからギフトカードが届くまで2〜3か月かかります。商品が実際に手元に来るのは生後4か月以降になることが多いので、「すぐ使いたいもの」は自分で用意して、ポイントは少し先に使うものに充てるのがおすすめです。
乳児養育手当の申請(江戸川区・月13,000円)
江戸川区独自の手当です。0歳のうちに申請するものなので、出産後の手続きとしてリストに入れておきましょう。詳しい手順は先ほどの記事にまとめています。
預け先・働き方の下調べ
こども誰でも通園制度
保護者が働いていなくても、月の一定時間まで子どもを保育施設に預けられる制度です。産後の働き方やリフレッシュの選択肢として、頭に入れておくと選べる幅が広がります。

出産後を見据えたお金の備え
学資保険・NISA・保険は早めに情報収集
子どもが生まれると、教育費の準備や、万一に備えた保険を考えるタイミングがやってきます。出産前後はバタバタするので、時間のある妊娠中に「どんな選択肢があるか」だけでも調べておくのがおすすめです。
教育費の準備を考える

保険を見直す

2027年開始予定の「こどもNISA」も頭の片隅に
2027年1月から、0〜17歳の子ども名義でつみたて投資ができる「こどもNISA」が始まる予定です。ただ、多くの家庭ではまず親の新NISAを使うのが先。焦らなくて大丈夫、という話を書いています。

自営業・フリーランスの方は国民年金の育児免除も
2026年10月から、国民年金の第1号被保険者(自営業・フリーランスなど)を対象に、育児期間中の保険料免除が始まります。会社員は対象外ですが、パートナーが自営業という家庭もあるので、該当しそうな方は確認しておきましょう。

産後・育児のサポート
産後は、頼れるものは頼ったほうがいいです。江戸川区には家事や育児を手伝ってもらえる「えどがわママパパ応援隊」があります。0歳・妊娠期は14時間まで無料で使えます。

子どもの遊び場・親同士の交流の場として、区内20か所の「子育てひろば」もあります。パパが子どもと行ってもOKです。

パパにできること
妊娠中、パパは何をすればいいのか。腰のケア、家事の分担、健診同行など、実際にやってみて分かったことをまとめました。

出産前後やること早見表(時系列チェックリスト)
【妊娠初期(〜妊娠4か月ごろ)】
□ 産院を決める・分娩予約
□ 妊娠届を出す → 母子手帳・受診票をもらう
□ ぴよママ相談を受ける
□ ぴよママギフト・妊婦のための支援給付(1回目)を申請する
□ 赤ちゃんファーストの全体像を確認する
□ 不妊検査・治療を受けた方は助成の確認
【妊娠中期〜後期】
□ 妊婦健診を受診票で受ける
□ 出産育児一時金(直接支払制度)を確認
□ 会社に報告・産休育休の手続き
□ 産休育休中の社会保険料免除を確認(ボーナス月は要注意)
□ パパ育休を検討する
□ もらえるお金の全体像を把握しておく
□ 出産後すぐの手続きを予習しておく
【出産後すぐ】
□ 出生届(14日以内)
□ 児童手当の認定請求
□ 018サポートの申請
□ 新生児訪問を受ける → 赤ちゃんファースト(出産後分)と妊婦のための支援給付(2回目)を申請
□ 乳児養育手当の申請
【落ち着いてから】
□ 預け先・働き方(こども誰でも通園制度など)を下調べ
□ 学資保険・NISA・保険を検討し始める
□ 産後のサポート(ママパパ応援隊・子育てひろば)を使ってみる
妻が妊娠中で、我が家はいろいろな手続きを進めている真っ最中です。パパとして何ができるかと考えたとき、まずは「やることの全体像をつかむ」のが一番だと思い、このリストにまとめました。終わったものからチェックを入れていく予定で、この記事は我が家の進行表そのものでもあります。
まとめ
やることは多いですが、時系列で1つずつ潰していけば大丈夫です。特に、出産後すぐの手続き(出生届・児童手当・018サポート・赤ちゃんファースト・乳児養育手当)は期限や順番があるので、妊娠中に流れだけでもつかんでおくと、産後の自分がラクになります。
この記事をブックマークして、終わったものにチェックを入れていく使い方がおすすめ。各制度の詳しい記事へのリンクも貼っているので、気になるところから読んでみてください。


コメント