男性育休を職場に伝えた話|小規模な職場で、思ったよりあっさり終わった

パパの本音

男性の育休について調べていると、しんどい話がよく出てきます。上司に渋い顔をされた、遠回しに嫌味を言われた、結局あきらめた。そういう記事を読むたびに、少しずつ身構えていました。

先日、職場に育児休業を取ると伝えてきました。20人に満たない小さな会社です。

結論から言うと、あっさり終わりました。

拍子抜けするくらい普通に終わったので、何が良かったのかを振り返りながら書いておきます。これから伝える人の参考になればと思います。

いちばんの不安は、渋られることではなかった

言い出す前、自分が何を怖がっているのかを考えてみました。

反対されることかと思っていたのですが、違いました。いちばん気がかりだったのは、人手が足りるのかということでした。

人数の少ない、小規模な職場です。自分が数か月抜けたら、その分は誰かがやることになります。誰か特定の人に負担が寄るんじゃないか。そのことで気まずくなるんじゃないか。制度としては取れると分かっていても、そこがずっと引っかかっていました。

いま思うと、この不安の持ち方は悪くなかったです。自分が取れるかどうかではなく、抜けたあとどうなるかを先に考えていたので、相談するときも自然と引き継ぎの話から入れました。

順番を決めてから動いた

思いつきで言うのではなく、誰にどの順番で伝えるかを先に決めました。結果的に、これがいちばん効いたと思っています。

まず、いちばん上の上司に相談した

最初に、職場でいちばん上の立場の人に個別で相談しました。全体に言う前に、決める立場の人に先に話を通しておきたかったからです。

このとき、報告ではなく相談の形で持っていきました。取りたいと思っていること、時期の見込み、抜けるあいだの引き継ぎをどう考えているか。この3つを話しました。

反対はされませんでした。むしろ、どういう順番で周りに伝えるかを一緒に決めてくれて、そこで役職者に個別に話してから全体に、という流れが固まりました。

次に、役職者2名に個別で伝えた

上司と決めた流れに沿って、役職者2名にそれぞれ個別で伝えました。

これは業務のことを考えると必要な段取りでした。実際に手が動くのはこの人たちなので、全体の場でいきなり聞かされるのと、事前に一対一で聞くのとでは受け止め方が違います。

ここでも、引き継ぎの話を先にしました。何をいつまでに整理しておくか、誰に何を渡すか。まだ先の話なので具体的には決まりませんが、こちらが考えているという姿勢は伝わったと思います。

最後に、朝礼で全体に報告した

ここまで済ませてから、朝礼で全員に報告しました。

この時点で、決める立場の人と、直接影響を受ける人には話が通っています。だから朝礼は、相談ではなくお知らせの場になっていました。

朝礼の直前がいちばん緊張した

正直に書くと、いちばん心臓が跳ねていたのは朝礼で口を開く直前でした。

上司への相談も、役職者への個別報告も、一対一だったからか、そこまでではありませんでした。全員の前で話すというのが、思っていた以上にきつかったです。

しかも自分の会社では、男性が育休を取る前例がほとんどありません。制度としてあるのは知っていても、実際にやる人が少ない。その最初のほうになるという感覚が、余計に緊張を生んだのだと思います。

言うことは事前に整理してありました。それでも直前は落ち着かなかったです。

言ってみたら、おめでとうと言われて終わった

話し終えたら、おめでとうという声があがりました。

それだけでした。質問攻めにあうわけでも、微妙な空気になるわけでもなく、普通に祝われて、朝礼はそのまま次の議題に進みました。

あれだけ身構えていたのは何だったんだろう、というのが率直な感想です。

ただ、これは運が良かったという話ではないと思っています。朝礼の時点で驚く人がいなかったのは、先に話を通してあったからです。決める立場の人も、業務を引き受ける人も、すでに知っている状態でした。だから場が荒れようがなかった。

あっさり終わったのは、あっさり終わるように順番を組んだからでした。

やっておいてよかったこと

振り返って、これは効いたと思うことが3つあります。

まず、いちばん上の上司に先に相談したこと。ここを飛ばして全体に言うと、決める人が後から知ることになります。順番を間違えると、それだけで話がこじれる可能性がありました。

次に、役職者に個別で話しておいたこと。実際に負担がかかる人に、一対一で先に伝える。これがあったから、朝礼が確認の場で済みました。

そして、言うことを事前に整理しておいたこと。いつからいつまで、引き継ぎをどうするか、この2つを先に言葉にしておくと、相手が知りたいことを先回りできます。緊張していても、決めた通りに言えばいいだけになります。

朝礼で話した内容の型

参考までに、話した内容の骨組みを置いておきます。30秒ほどで終わる長さです。

おはようございます。ひとつご報告があります。

現在、妻が妊娠しておりまして、出産予定は◯月です。それにともない、私も育児休業を取得させていただくことになりました。生まれ次第、育児休業に入り、復帰は◯月◯日を予定しています。

出産のタイミングによって前後する可能性がありますが、決まり次第あらためてお伝えします。

不在のあいだ、業務を引き継いでいただくことになります。入る前にできる限り整理して、引き継ぎの資料も準備しておきます。困ることがないよう進めますので、気づいたことがあれば遠慮なく言ってください。

ご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願いします。

意識したのは3つです。

ひとつは、育児休業と言い切ること。ちょっと休みをいただきますと言うと、制度として取るのかが伝わりません。前例が少ない職場ならなおさら、正式な名前で言ったほうがいいと思いました。

ふたつめは、復帰日を先に言うこと。いつ戻るかがはっきりしていると、聞いている側の不安が減ります。

みっつめは、謝りすぎないこと。ご迷惑をおかけしますは一回で十分です。何度も繰り返すと、取ること自体が悪いことみたいに聞こえてしまいます。

これから伝える人へ

ネットで見かける話は、うまくいかなかったケースのほうが記事になりやすいのだと思います。普通に終わった話は、わざわざ書かれません。だから調べれば調べるほど、身構えることになります。

でも実際には、順番を踏めば普通に終わることのほうが多いんじゃないでしょうか。少なくともうちの職場ではそうでした。

決める人に先に相談する。実際に手を動かす人に個別で伝える。全体には決まったこととして報告する。この順番だけ守れば、あとはそんなに難しいことはありません。

あと、緊張はします。それは避けられないです。でも言ってしまえば一瞬で終わります。

 

まとめ

いちばんの不安は反対されることではなく、人手が足りるかどうかでした

伝える順番は、いちばん上の上司、役職者、全体の順にしました

朝礼で言う直前がいちばん緊張しました

実際はおめでとうと言われて、あっさり終わりました

あっさり終わったのは、そうなるように順番を組んだからだと思っています

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