妻の妊娠がわかったとき、うれしさと同時に「自分は何をすればいいんだろう」と、正直けっこう戸惑いました。おなかの中で赤ちゃんを育てるのは妻。自分は直接その大変さを代わってあげられない。じゃあパパにできることって何だろう、と。
この記事は、そんな私が実際にやってみて気づいたことをまとめたものです。腰のマッサージ、家事、健診の同行——やってみると、パパにできることは思ったよりたくさんありました。同じように「何をすればいいか分からない」と感じているパパの、ヒントになればうれしいです。

大前提:完璧じゃなくていい。できることをやるだけ
先に言っておきたいのは、パパは完璧を目指さなくていい、ということです。妻の体調は日によって違うし、正解も人それぞれ。「これをやれば満点」なんてものはありません。
大事なのは、気づいて、動くこと。今日は疲れてそうだな、腰がつらそうだな、と気づいて、できることをひとつやる。それだけで、妻の負担も気持ちもずいぶん変わります。以下、具体的に紹介します。
体調のケア:腰痛・つらさをやわらげる
妊娠中は、ホルモンの影響で骨盤まわりがゆるみ、おなかが大きくなって重心も変わるため、腰痛に悩む人がとても多いです(妊婦さんの過半数が経験するとも言われます)。ここはパパの出番が多いところ。
腰・背中のマッサージ
マッサージは、こり固まった筋肉をほぐして血行をよくするので、腰痛の緩和に役立ちます。実際、医療情報サイトでも「マッサージはパパの出番」と紹介されているくらいです。
ポイントは、強く押しすぎないこと。「気持ちいい?痛くない?」と妻に確認しながら、心地よい強さでやさしくほぐすのがコツです。良かれと思って力を入れすぎると逆効果なので、そこだけ注意。
冷やさず、温める
腰が痛いとき、冷やすのは逆効果です。温めて血行をよくするほうが、筋肉がほぐれて痛みがやわらぎます。湯船にゆっくり浸かってもらう、蒸しタオルやカイロで腰を温める(低温やけどに注意)など、「温める」を意識してサポートしましょう。
寝るときの姿勢をサポート
おなかが大きくなると、あお向けで寝るのがつらくなります。横向きになって、脚の間に大きめのクッションや抱き枕をはさむと、腰がラクになりやすいです。抱き枕を用意してあげる、クッションの位置を整えてあげる、なども立派なサポートです。
ここは要注意:パパが勝手にやってはいけないこと
よかれと思って、逆に危ないこともあります。ここは知っておいてください。
・痛み止めや湿布を、自己判断で飲ませたり貼らせたりしない。妊娠中は使えない成分(一部の鎮痛薬など)があり、厚生労働省も注意喚起しています。使いたいときは必ずかかりつけの産院に相談を。
・強いマッサージや、自己流の整体はしない。マッサージは心地よい範囲で。専門的なケアが必要なら、妊婦への知識がある専門家や産院に相談を。
・「冷やす」「長く強く温めすぎる」などの極端なことはしない。心地よい範囲にとどめる。
家事・生活面で「代わる」
体調のケアと同じくらい大事なのが、家事を引き受けることです。とくに、腰に負担がかかる家事は、パパが率先して代わりましょう。
妊娠中に腰へ負担がかかりやすいのは、こういう動作です。
・中腰の姿勢(掃除機がけ、床のふき掃除など)
・床にある物を拾う、低いところの物を取る
・重い物を持つ(買い物袋、上の子の抱っこなど)
・寝た姿勢から起き上がる
こうした動作を、パパが「あ、それやるよ」と先回りして引き受けるだけで、妻の腰への負担はぐっと減ります。買い物の荷物持ち、掃除機がけ、洗濯物の上げ下ろし、料理——できるものから担当していきましょう。「手伝う」というより「自分の担当として引き受ける」意識だと、妻もお願いしやすくなります。
健診に一緒に行く
これは、ぜひおすすめしたいことです。妊婦健診にパパが同行すると、赤ちゃんの様子をエコーで一緒に見られたり、先生の説明を一緒に聞けたりします。
やってみて実感したのは、健診に行くと「当事者」になれること。家で話を聞くだけだと、どうしても他人事のような感覚が残ってしまいがち。でも一緒に健診に行くと、赤ちゃんの成長を自分の目で見て、妻が受けている検査の大変さも肌で感じられます。夫婦で同じ景色を見られるのは、思っている以上に大きいです。
(※パパの健診同行や分娩予約について、実際に行ってみたレポートは別記事にまとめる予定です)
気持ちのケア:話を聞く、ありがとうを言う
体や家事のことばかり書いてきましたが、メンタル面のサポートも同じくらい大切です。妊娠中はホルモンの変化もあって、気持ちが不安定になりやすい時期。特別なことはできなくても、
・「今日どうだった?」と話を聞く
・「ありがとう」「無理しないでね」と言葉にして伝える
・ひとりでゆっくりできる時間をつくる(その間は家事や上の子を担当する)
こういう小さなことの積み重ねが、妻の安心につながります。話を聞くときは、解決策を出そうとしすぎず、ただ「うんうん」と聞くだけでいいことも多いです。
知っておきたい「危険サイン」
最後に、これは知っておいてほしいこと。腰痛やおなかの張りでも、次のようなサインがあるときは、単なる不調と決めつけず、すぐに産院に連絡・受診が必要です。
・出血がある
・規則的なおなかの張りがある
・発熱や、寒気、排尿時の痛みがある
・我慢できないほどの激しい痛み、足の強いしびれ
・安静にしても痛みが強くなっていく
パパがこうしたサインを知っておくと、いざというとき冷静に動けます。「これは大丈夫かな?」と迷ったら、自己判断せず産院に相談するのがいちばんです。
我が家はこう考えた
【★体験談★】
最初に書いたとおり、私も妻の妊娠がわかったときは「何をすればいいんだろう」と手探りでした。でも、実際にやってみるうちに、少しずつ分かってきたことがあります。
まず腰のマッサージ。妻が腰をつらそうにしていたので、見よう見まねで揉んでみたら、最初は力を入れすぎて「痛い!」と言われました。そこで「これくらい?」と強さを聞きながらやるようにしたら、「そのくらいが気持ちいい」と。やってみて初めて、良かれと思う力加減が必ずしも正解じゃないんだ、と気づきました。
家事も、意識が変わりました。何気なくやっていた床の物拾いや中腰の掃除が、妊婦さんにとってはかなり腰に負担だと知って、「じゃあそこは自分がやろう」と担当を決めました。頼まれる前に自分からやると、妻も気をつかわずに済むみたいです。
そして健診同行。最初は「付き添い」くらいの気持ちで行ったのですが、エコーで赤ちゃんを見て、先生の話を一緒に聞くと、一気に自分ごとになりました。行くたびに「ちゃんとパパになっていくんだな」と実感します。
やってみて思うのは、パパにできることは、派手じゃないけど確実にある、ということ。完璧じゃなくていい。気づいて、動く。その積み重ねが、妻の「ひとりじゃない」につながるんだと思います。
まとめ:気づいて、動く。それだけでいい
妊娠中の妻に、パパができることをおさらいします。
・体調のケア:腰マッサージ(強く押さない)、冷やさず温める、寝る姿勢のサポート
・家事:中腰・重い物・床の物拾いなど、腰に負担がかかる家事を引き受ける
・健診同行:一緒に行くと「当事者」になれる
・気持ちのケア:話を聞く、ありがとうを伝える、ひとりの時間をつくる
・危険サインを知っておく:出血・規則的な張り・発熱・激痛などは、すぐ産院へ
そして、痛み止めや湿布を自己判断で使わせないなど、「よかれと思って逆に危ないこと」も知っておく。完璧じゃなくて大丈夫。気づいて、できることをひとつずつ。それが、いちばんのサポートだと思います。
(※この記事は一般的な情報と我が家の体験をまとめたものです。体調のことは個人差が大きいので、心配な症状や判断に迷うことは、必ずかかりつけの産院にご相談ください)
次に読む:
・妊娠したらやることリスト

・江戸川区でもらえるお金まとめ

・えどがわママパパ応援隊(産後の家事・育児サポート)



コメント